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天下の第1行書 蘭亭序(蘭亭叙ともいう)褚遂良摹本 |
蘭亭序(蘭亭叙ともいう) |
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「蘭亭序」は王羲之の筆跡の中でも「神筆」として尊重されるほどの名筆であり、同時に行書でもっとも完成された書とされている。
この序文の書き出しに「永和九年、歳は癸丑(きちゅう)に在り、暮春の初め…」とあるように、時は東晋王朝、西暦353年、所は会稽山陰の蘭亭、現在の浙江省の紹興市、古くから紹興酒の産地として知られた所である。同地の郊外、蘭亭、名の通り蘭の花の多いところで暮春のある日王羲之は彼の友人知人など42人を招いて春の宴を開いた。「群賢ことごとく集まる」ということから、友人といっても選ばれた文人、通人であったと思えわれる。年長者も若者も曲がりくねった小川のほとりに思い思いに座を作った。
この日は春の穏やかな日であり、酒もよくまわって宴も一段と盛り上がった。皆、教養人の集まりであり放歌高吟などなく、詩作をめぐって談笑があちこちで興る。詩のできないものは罰杯でも飲まされたであろう。
宴も終わりになるころ、皆の作品が王羲之のもとに集められた。それらを一通りみて、これらの詩を作品集とするための序文を筆をとって書き上げた。気楽に書き上げたこともあり、脱字があれば後で書きこみ、気に入らない文字は塗り潰して無造作に書いて宴は終わった。
後日、王羲之は蘭亭で書いた序文を見てよく出来ていると思ったが、少し気に入らない部分があるので書き直しをした。しかし、何枚書いてもあの宴に日に書いた文字以上の字が書けず、とうとう書き直すことをあきらめたという話が伝わっている。これも「蘭亭序」の神秘性を高めるための伝説といえる。
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